「勝つ投資 負けない投資」低評価レビューに対する個人情報開示請求の”是非”

「勝つ投資 負けない投資」低評価レビューに対する個人情報開示請求の”是非”

「勝つ投資 負けない投資」低評価レビューに対する個人情報開示請求の”是非”

現在も荒れ放題の「勝つ投資負けない投資」Amazonレビュー欄

片山晃氏執筆の「勝つ投資 負けない投資」のAmazonレビュー欄が未だに荒れていますね。

勝つ投資_負けない投資__片山_晃(五月)__小松原_周__本

「勝つ投資 負けない投資」 片山 晃(五月) (著), 小松原 周 (著)
定価:1,598円

発端は、あるユーザーの低評価レビュー(星1つ)です。

ー片山氏の売名目的の本ー

当たり障りのないことしか書かれていない。
かつてのように同人誌で自分の書きたいことを書けばいいのに。
岡三オンラインのセミナーもひふみFFRI疑惑で苦情が殺到したのかいきなり終了した。
フェローテック買い煽りで売却とか合法だけど尊敬できない手法を使う。
著者が大量保有している銘柄は怖くて買えない。

引用:Amazon「勝つ投資 負けない投資」レビューより

この低評価レビューを受けて、片山晃氏がAmazonに対し投稿者の個人情報開示請求を行なったのです。個人情報開示を受けたレビュアーがその経緯をネットに書き込んだため大きな話題を呼び、その結果Amazonレビューが炎上するきっかけとなりました。

現在も、Amazonレビューは書籍を読んだレビューではなく著者による個人情報開示請求に対する批判が多く占めています。書籍をまったく読んでいない人のレビューも多いですね。

その結果、星1つレビューが圧倒的に増えてしまったわけです。

Amazon_co_jp:_勝つ投資_負けない投資__片山_晃(五月)__小松原_周__本

「勝つ投資 負けない投資」amazonレビュー欄

レビューの中には、誹謗中傷とも取れるような心ない書き込みも見られます。

著者片山晃氏の主張とは?

片山晃氏は自身のブログで以下のように述べています。

一部サイトにおいて、私が自著のレビューについてAmazonに開示請求を行ったことが話題になっていますが、これは事実です。

ただ、批判的な低評価を付けられたから開示請求したというのは事実と異なります。過去に動画や同人誌を何度も出しているのでわかりきっていますが、作品を一度世に問えば様々な意見が出るのは当たり前のことで、好意的な感想もあれば、そうでないものもあることは当然覚悟していました。

したがって今回は「本の内容とは無関係かつ、事実と異なる情報の記載により私の今後の活動に悪影響を与える可能性があるもの」と判断した2件についてのみ開示請求を行っています。

引用:東証Project Amazonへの開示請求とレオス在職中の資産増加について

個人情報開示請求されたらどうなるか?

そもそも個人情報開示請求とは何でしょうか?

一般的には、ネットに書き込まれた誹謗中傷に対して、その被害者がプロバイダ等に対し書き込み者の特定をするための個人情報開示を求めることを指します。

2ちゃんねるを始めとする掲示板には匿名での書き込みが日夜おこなわれています。その中には特定の個人や企業などを名指しで名誉毀損や誹謗中傷する書き込みもあります。

書き込まれた側は、その書き込みが事実であろうとウソであろうと名誉毀損であると認識した場合、サービス提供会社(掲示板運営会社)やプロバイダ業者、サーバー運営会社等に、書き込み者を特定するための個人情報の開示を求めることができます。名誉毀損に対する損害賠償請求を行なったり謝罪を求めるために、個人情報を特定する必要があるからです。

そして、情報開示請求を受けた業者側は、書き込み者に対し意見照会を行ないます。つまり「あなたの個人情報を相手に伝えてよいか?」という問い合わせです。

この意見紹介に対して開示を拒否したとしても、最終的な判断は裁判所に委ねるケースが多いようです。開示請求に正当性があり、書き込みに問題(犯罪性など)があれば、開示が行われる可能性が高いとされています。

はたして、今回の個人情報開示請求は、片山晃氏の主張が認められるでしょうか?

今回の片山晃氏の開示請求の正当性について

片山晃氏は自身の著書「勝つ投資 負けない投資」低評価レビューに対し、以下のように述べています。

Amazonは非常に多数のユーザーが訪れるサイトであり、その影響力はネットの掲示板などとは比べ物になりません。

私とてネットの個人投資家界隈でこそ多少の知名度がありますが、今回の出版を機に初めて知ったという人が世間的には大半のはずです。

そうした方々が初めて目にされるレビューに、事実と異なるネガティブな書き込みをし、私が不正を働く投資家であるとも取れるような印象を与えることが正当なレビューとは到底思えませんし、これを放置することはこれから生涯をかけて投資家として活動していこうとしている私にとって無視できないリスクです。

引用:東証Project Amazonへの開示請求とレオス在職中の資産増加について

事実と異なったり悪印象を与えるレビューを放置することが、自身のキャリアにとって大きなリスクがあるため、今回の措置(個人情報開示請求)に踏み切ったとのこと。迷惑行為=営業妨害、という認識です。

その一方で、一般的な(常識的な)ネガティブ書評レビューについては問題ないとも片山晃氏は述べています。

ネガティブレビューの難しさ

今回のような著者・作者・販売者等によるネガティブレビューに対する措置は、匿名レビューの難しさ(デリケートさ)を浮き彫りにしました。

本来は事実に基づいたレビューを書くべきであり、想像や印象をベースにしたレビューは迷惑行為であり営業妨害に当たる可能性があります。しかし、往々にしてレビューは個人の主観的な視点が入りがちであり、特にネガティブレビューは悪印象がベースにあるため、余計な一言を書きたくもなるのでしょう。

  • 買わないほうがいいですよ…
  • 最悪でした…
  • 買って後悔した…
  • 騙された…
  • お金の無駄だった…

ついつい、このようなことを書いてしまいがちです。しかし、それらは個人的(主観的)な感想にすぎず、商品レビューとしての体裁をなしているとは言い難いです。不用意なネガティブな感想は迷惑行為や営業妨害になってしまう可能性も秘めています。

ネガティブレビューを書くならば事実のみを淡々と

ネガティブレビューを書くのであれば、できるだけ事実のみを淡々と書くのが良いと考えています。ついつい感情的なことを書きたくなりますが、そこはグッとこらえて事実のみを伝えるようにします。公平性を意識し、報復的なレビューは書かない。

それらを心掛けるだけで、ネガティブレビューであっても著者(やメーカー)とユーザー双方にメリットがあるレビューになるのではないでしょうか。

片山晃氏によるAmazonレビュアー個人情報開示請求は、今後の動向次第では大きな波紋を広げるのではないかと思います。もしかするとレビューのあり方を大きく変えていくきっかけになるかもしれません。

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