
投資で儲けたいなら”勉強”するな
投資で儲けたいなら”勉強”するな
漫画『インベスターZ』の作者である三田紀房さんが面白いことを語っています。インベスターZとはモーニングで連載中の投資漫画です。
その作者である三田紀房さんのインタビュー記事が、ザイ・オンラインに掲載されています。
「知識もないまま株をすぐ買ってみろ!」
「株の勉強はするな」と述べているのではなく、「勉強」に時間を費やすよりも「とりあえず株を買ってみろ」という主旨を語っています。
多くの人は、株式投資を始めるときに「まずは勉強しなきゃ!」と気負い、様々な専門書などを買ったりします。しかし机上の勉強をするよりも、まずは「知識もないまま株をすぐ買ってみる」ことこそが、本当の意味での勉強になるというのです。
実際に株を買うことで、お金がお金を生む仕組みを理解できるようになります。もちろん買った途端に株価が下がってしまうこともあるでしょう。それも経験のうちです。リアルな経験こそが本当の勉強になるわけです。
投資を実践したことがない人は、お金がお金を生むということを理解できません。自分の労働力や時間をお金に変えることしかしてこなかったからです。投資とはまさに、自分の代わりにお金に働いてもらうことです。このことを理解するには投資を体験してみるしかないのです。
相場の中でPDCAを回す
余剰資金でまずは好きな銘柄を買ってみる。買った銘柄は上昇したり下落したりするでしょう。その結果を見て、なぜ上昇したのか?どうして下落したのか?それを分析することが勉強につながるのですね。株価の変動の背景に何があるのか?為替?世界経済?それともその企業のトピックスか?
これらを分析し、次の銘柄選定に活かす。まさにPDCAを回すのです。そのほうが楽しいし、本当の意味での勉強になります。もちろん短期トレードはこの限りではありませんが…長期投資ならばPDCAは必要不可欠。
投資デビューは早いに越したことはない
投資を考えているならば、早ければ早いほどよいです。三田紀房さんも語っているようにまずは「知識ゼロでも株を買ってみる」べき。株を保有すれば経済情報などのニュースに敏感になります。その企業の業界動向も気になってきます。机上の勉強では決して得ることのできない、肌感覚での相場観が徐々に身につくようになります。
ソフトバンクでもトヨタでもなんでもいいから、好きな銘柄を20~30年持ち続けること。それはつまり、株を通して社会にコミットし続けるということにほかなりません。だからこそ、始めるのは早いほうがいいのです。株と一緒に自分も資産も少しずつ成長していけばいい。
1銘柄を数十年も持ち続けるというのは、なかなか普通の人にはできないことです。とはいえ、本質をついたことばであることに違いはありません。数年かけて100倍超になるような銘柄はときどき現れます。それを狙うことはできませんが、株式投資を続けていれば当たりを引く可能性は十分にあるのです。1銘柄でも当たりを引けば、もう「上がり(=億り人)」です。
まずは、すぐに始めること。それしかありません。